ある時、横浜駅地下街をじいじが一人で歩いていると、
息子夫婦と孫を偶然見かけました。
息子夫婦は何かの手続きの真っ最中で、孫はベビーカーで
ひとりぼっち。
そこでじいじが孫のお守りを引き受けて、抱っこしながら
「どの子が良い子」を小声でうたいながら孫の背中をトントン。
しばらくすると、孫は気持ちよさそうに寝入ってしまったそうです。
孫との楽しいわらべうたタイムは、いつもはばあばが独占していますが、
どうやらじいじだって孫と楽しみたくて、ばあばのわらべうたに聞き耳を
立てていたようです。
賑やかな雑踏の中でも、孫を愛おしいと思いながら小声でうたうわらべうたは、
ちゃんと孫の耳に届き、その心地よさが、安心して寝入ることに繋がることを
改めて知りました。
もちろん、その日帰宅したじいじは、孫とのわらべうた自慢を
ばあばに話しましたよ。(い)